世界の宝、泡瀬干潟を守ろう。護岸工事を直ちに中止せよ。(声明)

泡瀬干潟を守る連絡会

 

 国(沖縄総合事務局)は、本日、泡瀬干潟埋め立て工事の海上部分の護岸工事を着工した。

私たちは、この暴挙に、満身からの抗議を表明し、工事を直ちに中止するよう強く要請する。

 この工事は、1211日の環境監視・検討委員会での「海草移植計画」に基づいているとし

ている。しかし、この委員会は、次のように「いびつ」に、そして「恣意的」に開催され、将

来に禍根を残した。

(1)   海草の専門家が、国の不当な工事再開に抗議して辞任し、その後任がいない中で開かれた。

(2)   海草の手植え移植に疑問を持つ沖縄の専門委員(二人)が出席できないことを知りながら

強行された。このことに二人の委員は文書で抗議しています。

(専門委員は現在10名ですが、そのうち4名がいない状況で行われています。)

(3)   護岸工事予定の海域の「海草藻場分布調査」(0211月)に基づいて移植計画を策定して

いるが、この調査結果について、海草の専門家(海草藻場保全・移植WG)で事前に審議も

行なわれていない。また、工事予定海域は「工事区域内で入れない」状況で、私たちの調査

もできなかった。事業者の海草藻場分布調査結果は、十分な検証が行われていない。

 以上の状況で行われた環境監視・検討委員会に基づく護岸工事着工は、あまりにも理不尽であり、

「なにがなんでも工事着工ありき」の国の態度は、厳しく糾弾されなければなりません。

 これまでの経過に見られる異常事態の原因は、国が、930日の環境監視・検討委員会の決定を

無視して、107日に「手植えによる工事着工」を表明し工事に踏み切ったことにあります。このこ

とは、先の二人の委員や、辞任した委員、海草藻場保全・移植WGの主査、計4人の委員も指摘し、

抗議しています。異常事態を正常に戻すために、930日の環境監視・検討委員会の決定に戻り、

委員の全員参加による慎重審議を強く要請するものです。

 泡瀬干潟は、今、沖縄で最大の干潟であり、渡り鳥保護のラムサール条約事務局等から「埋立中止」

の要請があるなど、「世界の宝」です。干潟の保全・復元は世界の大きな流れです。失われた自然を元

に戻すことは、きわめて困難なことです。

 私たちは、世界に誇る泡瀬干潟を守り、子や孫に残すために、とりくみを一層強化します。そして、

県内外の多くの人々が、埋立中止の運動をより一層強化するよう訴えるものです。

 

20021219日(木) 護岸工事着工に反対する緊急抗議集会