総会アピール「泡瀬干潟埋立を中止せよ!

 

泡瀬干潟は、これまで多くの研究者、研究機関の調査の結果、その生態系が希有な多様性

を持つことが明らかになってきた。貴重種、新種がいまだに発見され続けており、このこ

とは、環境アセスがいかにずさんなものであったかを証明するものである。このような貴重な

場所が、合理性も無く市民合意もないままに、一部業界の強い圧力で埋め立てられようと

しているのを許してはならない。

 私たちは、今年はじめ、ホソウミヒルモ、ニライカナイゴウナ、ムナグロなど干潟に生息

する希少生物などを原告とする訴訟の提起を決定した。同時に、日本環境法律家連盟に属す

る9人の弁護士たちの強力な支援による、泡瀬干潟「自然の権利」訴訟弁護団が結成された。

また、多くの方々の参加で支援する会も組織化された。運動は新たな局面に入っており、私

たちは、一層の自覚のもと取り組みを強化していく。

 私たちは、事業者の工事強行を引き続き糾弾し、事業を直ちに中止し泡瀬干潟をそのまま

保存するよう、改めて強くアピールする。

 

1 埋め立て後の土地利用計画はずさんであり、合理性はない。新港地区のFTZへの企業誘致

は、僅か10社ほどが立地しているだけで遊休化している。港、航路の浚渫の緊急性はない。

 

2 沖縄県包括外部監査人報告の「事業内容の抜本的な変更や見直しも必要」との提言を尊重し、

事業の抜本的な変更、見直しをはかるべきである。

 

3 この事業が沖縄県民・市民に莫大な財政負担を強いることは明らかである。地方財政が悪化

している現状を踏まえ、埋め立て事業への公金支出を直ちにやめるべきである。

 

4 泡瀬干潟は沖縄で残された最大の干潟であり、シギ・チドリ類の飛来数はラムサール条約の登録

湿地の漫湖より多く、ラムサール条約事務局、日弁連等、国の内外からその保全が求められている。

 

5 環境アセス書に報告されていなかった新種、貴重種が、現在も次々と確認されている。その保全

策が示されていないのに工事だけが先行することは、「環境に配慮する」といいながら言葉だ

けで、「工事ありき」の民意無視、強権行政といわなければならない。

 

6 事業者は海草移植の評価を行っているが「成功」ではない。現時点での大型海草の移植技術は

確立していない。埋立ての前提である海草移植技術は確立していないのに、工事をすすめるとい

うのはアセス、県知事意見に反する。

 

7 私たちは、埋立て事業の問題点、非合理性を引き続き市民、県民に知らせ、埋め立て工事の中止

を求めて運動を続けていくと同時に、法廷での闘いに勝利する。

 

以上、アピールする。

 

2005年9月21日 泡瀬干潟を守る連絡会第5回総会